こんにちわ!ハイリー(@yoshinagan77)です。
「小心者のままでいい 「臆病」「過敏」を強みに変える25の方法」
を読みました。
まだ「HSP」という言葉がない時期に「小心者」だと理解していた著者が実業家のお父さんの死をきっかけにやりたくなかった経営者を40億円の負債と共に引き継いだ実録です。
読み進んでいくにしたがって「HSP」特有のあるあるがでてくるのですが、それをどのように克服?受け入れていき、問題を解決して行きながら、前進していくのが非常にHSPの私にとって勇気づけられる本でした。
「HSP」という言葉以前には「神経質」「小心者」などと言われたものです。
でも、その「神経質」「小心者」の繊細できめ細やかな感性がいかに希少な能力であることかも著者が経営者として述べてくれています。
人間のひとつの理想形は、「細心にして大胆」であることと私は考えています。そして、その理想にたどり着けるのは、おそらく「とても敏感な人」です。
出典:小心者のままでいい 「臆病」「過敏」を強みに変える25の方法
HSPの皆さんもなんだか勇気づけられませんか?
小心者のままでいい 「臆病」「過敏」を強みに変える25の方法
この本は「序章などを含めて6章」で構成されています。
1章:突然降りかかった借金40億円
2章:巨額の借金を返せた理由
3章:「小心者」の特性を受け入れる
4章:「臆病」「過敏」を強みに変える処方箋
終章:ものごとはただ過ぎていく
序章:金無垢のロレックス
「小心者」「HSP」の皆さんなら「金無垢のロレックス」なんて目立ちたくないのでつけないと思います。
著者も同様その感覚の持ち主なのですがそこには理由がある。
なぜ順風満帆だったサラリーマンから借金まみれの飲食店の経営者になり、自分がいかに向いてなくて、嫌だったかを綴っています。
その中に冒頭の引用にあったことを書かれています。
HSPあるあるも出てくるので心がつかまれます。
1章:突然降りかかった借金40億円
ここから借金40億円を引き継ぐことになった経緯が書かれています。
読んでて「それはそういう流れになるよなぁ…」というここでもHSPあるある炸裂です。
「自分だったら断るんだろうけど、その場にいたらやっちゃうのかな?」
なんて思ったりもします。
2章:巨額の借金を返せた理由
ここから「小心者」「HSP」の特性を経営に活かしていくノウハウが出てきます。
- 不安に思うことは書き出して整理
- 1点突破全面展開
- 得意のきめ細やかさの活用
- 問題の細分化
- トラブル予防策「状況対応マニュアル」づくり
- すべては自分が源
- 「いま自分にできることは?」「ここから学べることは?」
などなどなど
「いま自分にできることは?」「ここから学べることは?」
は絶対絶命の状況下で自分はパニックになりやすいのでこの発想は目からウロコでした。
3章:「小心者」の特性を受け入れる
ここからは著者の「小心者」に関する悩み克服の為の過去の行動について書かれています。
「小心者」であることをコンプレックスに考えていた著者、私も同様に「神経質」「気にしい」といわれかなりコンプレックスを持っていました。
それを克服する為に筆者同様、海外に住んだり、放浪したりいろいろな経験をして自信を持ちたかったですが、改善はされず悩みに悩んだものです。
そして、「うつ」になるまで自分が「HSP」とは考えてもみませんでしたから…
ところで筆者は下記のことに気にしていたそうです。
HSPの方なら同じようなことを気にしてますよね?
それを下記のように考え直したそうです。
4章:「臆病」「過敏」を強みに変える処方箋
ここでは「小心者の特性」を強みに変えていく具体策がまとめられています。
全部で25項目あります。
- 「起き得る最悪の状況」を確認する
- 結果でなく「プロセス」にフォーカスする
- 自分の感情をモニタリングする
- 「チャレンジノート」の作り方と使い方
- 人に関する情報を整理して「ファイル」に
- コントロールできることとできないことを分ける
- 単純な作業を繰り返す
- 未来の自分、過去の自分と比較する
- 自分で自分を褒める
- 問題の細分化とタスク化
- 長い時間軸で考える
- 「3つの良いこと」を挙げる
- 「行動チェックリスト」をつくる
- 悶々としているくらいなら、とっとと「行動」
- 「なぜ?」よりも「どうすれば」を考える
- 何がプラスで何がマイナスかはわからない
- 情報収集はほどほどで打ち切る
- 完璧主義の罠を防ぐ
- 事実と解釈を分ける
- 感情より勘定
- 苦手な人ほど自分にプラス
- 「自分は運がいい」と信じる
- 意識して計画的に休みを取る
- 決断力を温存する
- 言葉の力を信じる
上記もかなり参考になると思います。
私は全部取り入れたいのですが、忘れっぽいので「 13.行動チェックリスト」をつくる」は大いに参考にしようと思いました。
あまり書くとネタバレになるので書けませんが、15項目ある内容をエクセルに打ち込んで一覧にし、それを毎晩チェックしてできなかった項目を確認して、習慣化していくというものです。
上の25項目の要点を抽出している内容になってます。
終章:ものごとはただ過ぎていく
最後はまとめとして、「小心者」という気質を背負いながらも40億円の負債を返済された後の回顧録になってます。
- あなたは今までのままでいいということ
- 主体的に生きることの大切さ
- 「すべては過ぎ去っていく」ということ
まとめ
「小心者」「HSP」として参考になる内容が多く、仕事で心が折れそうになった時には読み返して糧にできる本だと思います。
私はHSS型HSPで「臆病なのに好奇心旺盛」と人類で6%しかいない特殊な気質の為、かなり振り回されてきました。
そして、「HSP」という言葉を知り、その内容を理解することでかなり前向きになれました。
また、この本のように「HSP」という言葉の定義がまだない時期に「小心者」という言葉で悩み苦しんだ経営者の生の声を本として読めたことで仕事の現場においても希望が持てるようになりました。
自分の気質を知りながら、もう少し世の中に挑戦してもいいかな?と少し思える程、元気が貰える本です。
以上、ハイリーでした。
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