こんばんわ!ハイリーです。
少しずつ暖かくなって来た今日この頃、ようやく私も「うつ」発症から1年をもう少しで経とうとしているので、随分とよくなってきました。
春になったら完全復活となっているでしょう。
私は「うつ」になり、心理学、脳科学、うつ関連の本を読み、自分が敏感であること、Highly Sensitive Personであることを知ってHSP関連の本も多く読みました。
しかし、HSP関連の本は特長を書いているものが多く、内容はどちらかというとネガティブなものが多いように思います。
そんな中、ようやく前向きにHSPについて書かれている本に出合いました。
それが「敏感すぎる自分が幸福いっぱいに変わる生き方」です。
主な内容
本の内容を一部抜粋して紹介します。
幸せは繊細さのそばにあるから
ダメな思い込みをリセットする
HSPは基本的に自己肯定感が低いです。
それは先天性でもあり、後天性の要素もあります。
しかし、著書では無理にそれを世の中のHSP以外の80%の価値観に合わせるのではなく、変えられない要素を受け入れようと提案してます。
変えられないものを変えようとして変えられないと返って自分を責めたりします。
HSPは自己要求度が高いのでうまくいかないと自分を必要以上に責めます。
なので、責めるのではなくて受け入れようというのです。
自分を知れば、寛容になり、対応策も考えることができるでしょう。
「気質は変えれないけど、性格は変えれる。」
そういう気持ちで生きていきましょう。
自分を愛することから始めよう
これもHSP関連の本によく書かれていることですが、HSPは自分を必要以上に責めます。
それは自己要求度が高い、高すぎるからです。
うまくいかないと自分を責めます。
また、共感力が高いので周囲に流される傾向にあります。
なので、自分軸を持つ! 自分を強く持つ! ということが必要です。
「病んでるのかも」と気になる人に
HSPは過敏すぎるので疲れやすく、気分の起伏も激しい時もあります。
それは得てして、「病んでいる」と思いがちかもしれませんが、「精神疾患」は後天性です。
例えば、うつの症状は下記の通りです。
①抑うつ気分がある。
②興味や喜びが著しく低下している。
③食欲が低下し、体重が急激に減った(1か月で体重が5%以上変化した)
反対に異常なほど、食欲があり、体重が急増する場合もある。
④不眠に悩んでいる。
⑤強い焦燥感があり、体を動かすのがおっくう。
⑥疲労感が強く、何をする気にもなれない。
⑦自分は何の価値もない人間だと考えたり、存在していること自体、申し訳ないと考えてしまう。
⑧思考力、集中力が低下している。
⑨死についてよく考える。自殺しようと考えることもある。
2カ月くらいは死ぬことしか考えられなかったですね(苦笑)
HSPはネガティブ、自己肯定感が低くても自殺願望はないようです。
くれぐれも死なないでください。
人生なんとかなります。
生き抜くのじゃ!!
過敏という才能を生かそうよ
この章はかなり前向きです。
・過敏なほうが経営センスが鋭い
・心に寄り添える上司がいい上司
・作家は過敏な人の最適職
・理系の世界は過敏タイプの楽天地
・過敏な人は生まれついてのアーチスト
・サポート分野に転職が無限にある
・過敏な人の転職にはコツがある
・最も輝くのは魂の次元の仕事
ウォーレン・バフェット、松下幸之助、本田宗一郎、夏目漱石、カフカ、ニーチェ、アインシュタイン、エジソン、モーツアルト、ワグナー、ムンク、ブッダ、キリストが出てきます。
皆さん、HSPだったというのです。
高感受性のあるHSPですから人の気づけないような微細なことに気づけるのです。
ネガティブなイメージが強いですが、反面、その能力は高いのですよ。
つらいのならムリしなくていい
この辺りは他のHSP関連本にもよく書かれていますので、簡単に書きます。
・小さな幸せも深く味わえる。
・敏感であることの疲れをいやす
・枠にはめるのをやめよう。
・超敏感な子供の育て方 などなど
自分軸を持ち、自分の幸せを追求し、時には一人で癒しの時間を持って、自分を枠にはめずに生きていこうよ!って感じです。
それにHSPの子供版 HSC(Highly Sensitive Child)についても少し言及してます。
幼稚園などの発表会で舞台上で立ちすくんだり、泣いたりする子は基本HSCです。
いつもと違う状況に反応し、戸惑ってどうしようもないので立ちすくんだり、泣いたりしています。
割合で行くと5%位は間違いなくいます。
その場合はみんなと一緒を強要せずに落ち着くまで待つこと。
著者は「キミは本当はいい人間なんだよ」と伝えなさいといいます。
いつもまっ先に自分を守ろう
これも自分軸のお話です。
何度も書きますが、HSPは共感力が強いので周囲に流されやすいです。
相手の気持ちを察するのが早いので相手優先に考えてしまうのです。
なので、その対処法を書いてます。
・相手に同調しすぎない
・わがままの練習を始めよう
・ノーをいいにくいときにこそノーをいう
・人見知りは悪いことではない
・同じタイプとうまくつき合う
わがままやノーは意外に言いにくいのじゃ!!
でも、思い切っていってみるとなかなかよいのじゃ!!
この章で一つ参考になったのが「愛着不安」という症状があるということを「同じタイプとうまくつき合う」というタイトルのところにあり、幼少期に過剰な愛情を持って育てられた人は大人になってからも誰かに依存する傾向にあり、常に誰かと一緒にいるというもの。
過敏ではあるもののHSPとはちょっと違うらしい。
仕事を気にしても苦にしないで
ここでもHSP関連本によく書かれている仕事に関する内容です。
・神経質人間の「働き方改革」
・完璧主義を離れる
・仮面をうまく使い分けよう
・口グセと怒りに要注意
・ゴーイングマイウェイを貫く
ストレス管理は仕事の一部
・耐えているだけでは悩みはなくならないということ
・自己開示も大事ということ
耐えてばかりだと我慢の限界が来ます。
そこで自分の限界や気質を周囲に話すことで緩和につながります。
私も今の職場ではあまり我慢しない、周囲の助けを借りるなどしてストレス軽減を図っています。
HSPは依頼されやすい上に抱え込む傾向にあるので「ほどほど」にしましょう。
神経質人間の「働き方改革」
人の少ない早朝出勤をして、仕事に集中する。
会社ルールの定時就労ではなく、時間帯を変えるというもの。
これは場所を変えてもいいと思います。
ネット環境の進歩でリモートワークも可能です。
時間、場所に変化を加えて働きやすいように工夫しましょう。
完璧主義を離れる
「完璧主義は義務でなく、自分に願望である。」というもの。
人生100年時代、仕事人生は長いので、「普段は60~80%の力でやり、ここ一番のときだけ95%の力を出す」というやり方に変える。
私はうつ前は常に120%をモットーにやりくりしていました。
仕事だけでなく、家事、育児もやろうとしており、お酒で紛らわしたりした生活が何年も続いたせいか精神がやられてしまったようで今はもう自分だけで考えず、周囲の力も借りながら80%以下で生活して、ようやく落ち着いてきました。
それでも、油断すると120%を目指したがるのでブレーキを掛けるのを忘れていません。
余談ですが、私はHSPでもHSS(Highly Sensation Seeking:刺激追求型)なので刺激追求型HSPです。ビビりながらワクワクしたい人類に6%いる変態種なので、コントロールも大変です。
ミスに寛容になる。
「失敗します、だって人間だもの。」
ミスをしてもミスしたことで知りえることもあります。
ミスしたことで迷惑を掛けたなら直ちに詫び、修正をし、ミスについて改善案を考えましょう。
ミスしないと自分の中にノウハウの蓄積はできないと思います。
ミスは人を成長させます。
ミスをしたくないですが、ミスした場合は切り分けて考えましょう!
仮面をうまく使いわける
これは仕事用のキャラを作ってそれに徹するというもの。
私も多少使います。
全人格を仕事に投入すると天然キャラの私だと崩壊するので、できるだけ口数少なく、業務に徹し、ミスのないように努めています。その為に平日の睡眠確保とお酒を控えています。
その代わり、金曜日の業務終了後は元人格へ移行していきますよ。
口グセと怒りに要注意
・人を否定するような悪い口癖は使わない。
・アンガーマネジメントのススメ
仕事でキレたら終わりよ、人生はということで下記を推奨しています。
②深呼吸する
③水を飲む
④数秒間、目を閉じる
⑤自分がいまやらなければならないことは何かを思い出す
⑥自己流でいいので、怒りを鎮めるおまじないを唱える
ゴーイングマイウェイを貫く
これは何度も出ている自分軸を貫くというもの。
ただし、出世できる見込みがあり、迷ったら出世街道を進めと示唆しています。
惑わされやすいのがHSPなので「迷えば行けよ!!」という感じです。
ゆるーい時間を心にプレゼント
休息についての章です。
・気分転換をたくさん取り入れる
・ボーっとする時間をつくろう
・マインドフルネスで自分と折り合う
そして、極めつけはマインドフルネス(瞑想)ですね。
これもよくHSP関連本には出てきます。
呼吸と共に自己を見つめ、高ぶる神経を落ち着けます。
私も時折、職場で一人になれるような場所で目を閉じ、深く深呼吸をし、心を落ち着けます。
数回深呼吸するだけで気は安らぎますので効果的です。
ただ、一人になれるといってもトイレの個室ではやりませんよ(笑)
まとめ
久しぶりに出会ったHSP関連の良著だと思います。
いろんな本を読み終えた後に読むとなんだかモヤモヤしていた感情がフッと和らぎます。
とにかく、「HSP」というとネガティブな内容が多く、そこからポジティブに踏み出しきれた本がなかったので、私としてはオススメです。
軽く、小さく、安いので通勤時に読みやすいと思います。
モヤモヤしている方、一読をオススメします!!
以上、ハイリーでした。
生き抜くのじゃ!!
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