こんにちわ!ハイリー(@yoshinagan77)です。
最近はめっきりブログを書く時間がなく、さぼっております。
ただ、読書だけは粛々と通勤時間内に進めているので読了した本を紹介したいと思います。
今回は橘玲氏著の「働き方2.0vs4.0」を読みました。
以前から日本の働き方に疑問を持っていたのでこれから機械化、AI化が進む世の中で働き方がどう変化していくのかに興味があって著者名とタイトルだけで買った感じです。
買った理由
現在、私は大手自動車部品メーカーの本社で研究開発補助の仕事をしています。
将来の自動運転に必要な機器の評価を行っているのですが、その会社内では何層かの階層に分かれています。(下記の図参照)
一般的だと思いますが、層はそれぞれでまた何層かに分かれています。
私がいるのはうつになったので下層レベルにいるわけです。
まぁ、大企業正社員から見れば「Tier2」と言われる階層です。
なので、大企業はこう言った階層を社内に取り込み、業務委託し、不景気になればこれからの層を整理し、正社員を守ることを行っているわけです。
これはどこの大企業でもやっていることだと思いますし、
また、その調整弁役をビジネスにしている会社も多数あるのです。
上場企業でも有名でなくても結構な数の会社はあります。
派遣会社はいい例ですが、他にも特定業務を専門に受ける委託業者も多数上場できるくらい仕事はあるわけです。
こういう構図の中で日々、仕事をしているので、日本の働き方にフッと疑問を抱くわけです。
海外、特にオランダでは「同一労働同一賃金」が徹底されていますが、日本の場合は「正社員」「非正規社員」「パート」「アルバイト」と階層があって、「同一労働非同一賃金・不公平待遇」だと。
昔は「士農工商・穢多(えた)・非人」と階級があったように現在も同じような階級があるのですよ。
それで今後、IT、AIの発展で今のような働き方が続くのかどうかに興味があってこの本を買いました。
今の働き方のベース
今の働き方のベースは「サザエさん」の時代背景です。
55歳で定年退職し、その後、平均余命が10年程でその間、年金を貰い、一度結婚した夫婦は死ぬまで一緒という時代に作られた制度です。
なので、私は時々、サザエさんのあののんきなテンポの話を見ていると時々苛立ちます。
特にサザエさんの素っ頓狂な間抜けぶり、ワカメのこだわりになぜか無性に「イラっ」としたりします。
あの時代はああいうのも許される寛容性があった訳ですよね。
でも、堀川くんのエキセントリックぶりには現代性を感じて笑ったりもしますよ。
そして、時々、波平さん、マスオさんが日没前に帰宅しているのを観ると幸せだなぁと思うわけです。
あれから時代はどうなったでしょうか?
専業主婦? → 共働きは当たり前
定年55歳? → 65歳、将来的には75歳
人生75年? → 人生100年時代
いろいろ変化しているのに労働環境や制度は前時代的ですよね。
そりゃ、違和感感じて引きこもったり、うまく対応できなかったりして自殺したりするわけですよ。
これを何とかしようとしても既得権益者は中高年者で数も多いので変化が起こりにくいので閉塞感が漂いまくりです。
そして、諦めてしまったら負のループから抜け出せなくなるというのが多数の方が感じることではないでしょうか?
今後の働き方
今後はIT、AIの進歩で単価の安い単純労働は機械に取って代わられるのは確実です。
人手不足による人件費の高騰とIT・AI、機械のコスト低減により人で対応するよりも機械に対応させた方が確実に安くなるからです。
政府は安く若い労働力確保の為に技能実習生の受け入れ拡大を進めてますが、昔よりももう日本に魅力はないでしょう。
一時的にアジア人が日本に来てもそれ以降は来ないと考えた方が妥当です。
会社はなくならない
著書には会社はなくならないと記されています。
ハリウッドの映画業界を事例にしてますが、監督、脚本、俳優、女優、その他スタッフはフリーランスの方が多いようですが、映画配給は会社が行っているとのこと。
その理由は投資家からお金を集めること、世界に映画を配給、版権の販売、その他DVD販売、ネット配信などの事務的な処理は信用のある会社で組織的に行わないと難しいからだそうです。
だから、会社はなくならないとのこと。
確かに大型案件を個人に委託するのはいいですがお金の持ち逃げやドタキャンなどを考えると会社組織に依頼した方が安心、安全、確実ですよね。
管理職はなくならない
どれだけIT・AIが発達しても調整、すり合わせ、根回しが必要だし、人は論理だけでは動かないので感情的に促す必要があり、なおかつ人は人と協力して仕事がしたいという本能(マズロー段階欲求説:親和、所属の欲求)があるので上層部と現場をつなげる管理職はなくならないというもの。
現にアメリカでは労働人口に占める管理職の割合が1998年では12.3%、2015年では15.4%と増えているようです。
世の中が複雑化すればするほど管理職のニーズは増えているようですね。
必要とされるスキル
「フラット化する世界」の著者、トーマス・フリードマンが今後、必要とされるスキルについて提唱をしています。
3つのR
Reading(読み)、Writing(書き)、Arithmetic(算数)
※2つほど頭がRじゃないですが…
4つのC
Creativity(創造性)、Collaboration(共同作業)、Community(共同体)、Coding(プログラミング)
日本風で言うところの読み書き、そろばんに追加で創造性、プログラミングとかやで!
って感じですね。
でも、これからIT、AIにかかわる上で基礎的な能力+α、創造性とPCを動かすプログラミングは必要でしょう。
そして、一人では限界もあるので共同作業、共同体とのつながりも必要ですね。
人生100年時代にむけて
会社で定年まで働いて、その後は年金で過ごすと一過性の生き方では生き抜けない時代に突入しつつあり、今後はこれを避けることは難しいでしょう。
その上で今まで就職?、いや就社で専門性に乏しい個人の能力を市場にゆだねれるようにスキルを習得し、長い人生できるだけ長く働けるようになるのが最善策だと記されています。
人的資本の長寿命化です。
そして、金融資本にも活躍してもらう為にマネーリテラシーの向上も欠かせないでしょう。
また、世帯収入を増やす為に専業主婦(夫)ではなく、共働きで長く働くことも必須です。
前時代的な価値観ではついていけなくなり、その潮流からはじき出されてしまいかねません。
潮流に乗れれば、方向修正だけで大きな労力は必要ないと考えます。その為には自分を変化させること。
世の中は強いものが生き残るのではなく、変化できるものが生き残るものです。
でも、鬱になるまで自分を追い込んだ結果、死にたいくらいに落ち込みました。
収入は減りましたが、今では第二子も得て、なんとか生きてます。
幸い、畑違いのTier2の会社で働いてますがCodingをお金を貰って学べる環境なのでそれを最大限に活かそうと日々、テキストを買って努力してます。
まとめ
日本は正直これから20年、大きな衰退期を迎えると思います。
急激な超高齢超少子社会を迎え、労働人口は減り、内需は減り、GDPも大幅減少します。
IT・AI化で生産性を上げようにも世の中の変化に耐えれない人たちの抵抗に遭い、スムースには転換できないでしょう。
でも、我々は生き残らないといけないので自衛の為、会社に所属しながらも市場で売れるスキルを磨いていけるように努力しましょう。
PCは今後も必須です。
まずはエクセルVBAからでも覚えませんか?
以上、ハイリーでした。
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