こんにちわ!ハイリー(@yoshinagan77)です。
先週はトヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用の維持が困難」とコメントされましたね。
電機メーカーや食品、通販会社の45歳以上のリストラが相次いでいた中の経団連会長とトヨタの社長の発言は相当なインパクトであると共に将来の雇用の方向性がはっきりと示されたと考えていいでしょう。
全世界競争においてもう45歳以上の「低稼働高所得」層の維持は難しいということですね。
薄々は皆さんも感じられてたと思いますが、大々的に公表されると「ついに来たか!」と覚悟せざるを得ないですよね。
私の勝手な憶測ですが今後10年で雇用制度はかなり世界標準になると考えています。
パナソニックの社長も「今のままでは10年も持たない」という発言もされているようですし、平成の失われた30年と同じことをしていては当然、10年後に危機感を持たざるを得ないでしょう。
パナソニック社長の「今のままでは10年も持たない」発言、その真意
そんな時代に差し掛かり、昭和の価値観をたっぷりを染み込まされた我々、ロスジェネ世代にとってはチャンス到来となるか?ですよね。
私もいろいろとブログに書いてますが正直、自分の気力、体力、脳力の衰えには危機感を感じてます。
合うもの合わないものもあり、合うものは今でも継続しています。
資本家マインドセット
前著「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門」のシリーズ本です。
中小企業の後継者不足による大廃業時代に向けてサラリーマンが会社を買い、オーナーになり、役員報酬を貰う方法を紹介しています。
実際、中小企業の廃業は年々増えているのが現状です。
中小企業休廃業・解散、倒産数
年間約3万件が休廃業・解散しています。
日本に中小企業は約380万社ありますが昨年で0.77%減少し、その減少率は経営者の高齢化と共に増加傾向になることは間違いありません。
中小企業休廃業・解散、倒産の業界別グラフ
サービス、建設業が過半数を占めてますね。
サービスは価格競争、人手不足、人件費の高騰、建設業は公共事業の減少による受注減、人手不足、人件費の高騰でしょうか?
製造業、卸売業が少ないのは印象的です。
設備投資が必要で商慣習があり、顧客が決まっているから休廃業・解散が少ないのではないでしょうか?
この辺りは後継者不足による休廃業・解散が多いのでないかと思います。
中小企業経営者年齢分布
今後、10年で84.9%が60歳以上になります。
休廃業・解散した中小企業の利益率
50.5%が利益が出ているいわゆる「黒字倒産」です。
28.7%が利益率3%出ています。
生存企業の利益率の平均が2.07%といわれていますから実に勿体ない会社は半分もあるということです。
これは素人目から見ても非常に勿体なく思います。
利益が出ているということは固有の技術、資産があると考えられるからです。
休廃業・解散した中小企業規模(黒字企業・高収益企業)
規模は5人以下の小規模事業所が多いようです。
それでも黒字のようなのでうまく引き継げると技術、資産、顧客を継続できます。
このような企業を休廃業・解散する前に買い取ろうというのが本著の主張です。
実際に事業承継する為のサイトやアプリもあります。
事業承継プラットフォーム
事業承継プラットフォームはこの2社になります。
人づての紹介の方が相手に安心感を与えられると思います。
未来の年表2
これは「未来の年表」の続編です。
「未来の年表」では今後の日本の人口動態の変化による日本社会に起こる弊害について書かれておりましたが、「未来の年表2」ではそれをより身近な例にまとめたという本です。
面白かったのは「亡くなる人が増えるとスズメバチに襲われる」というもの。
↓
でも、所有者不明の為、勝手に駆除できないので、刺される人が増える。
実際に著者の知り合いがそれで刺されたことがあるという。
昭和の価値観からの脱却と令和は人生100年時代

(画像出典:1 高齢化の現状と将来像|平成29年版高齢社会白書(全体版) – 内閣府)
これからの日本社会は高齢者が多数を占める超高齢社会です。
これはどこの国も経験したことのない未知の領域なのでモデルケースがありません。
我々、日本人で模索していかないといけない大問題です。
でも、国はそれを30年近く問題を先送りし、もうギリギリのところまで来ています。
年金受給開始年齢を伸ばす為に定年の年を伸ばそうとしたものの先のトヨタの社長のように「維持できない」、「インセンティブを感じない」などと言われ、経済界からも匙を投げられました。
この先、今までのように国、企業に依存し続けることは難しいでしょう。
ですので、自分や家族、友人という半径数メートルの人達で自分たちを維持できるようなネットワークを作る方が安心だと思います。
中国人がそうですよね。
国があてにならないので家族以外は信じないスタイルですよね?(偏見ならごめんなさい…)
未来の年表2にも個人でできることについて書かれています。
②1人で2つ以上の仕事をこなす
③家の中をコンパクト化する
働けるうちは働く
年金受給開始年齢の先送り、年金受給額の減少を考えると体が動く間は働くというもの。
実際、働くと気力、体力、脳力の衰えは家にずっといてるより抑制されますし、社会の役に立つ行為というものは自尊心の維持にも効果的です。
その上、お金を稼ぐので消費意欲も維持できます。
私は体が資本の庶民なのでうまい酒を飲む為に働いていきたいと思ってます。
1人で2つ以上の仕事をこなす
終身雇用もいずれ終わります。
その上、給与所得は20年間下がり続けました。
そして、政府や企業も副業を認め始めました。
ということは1つの仕事で生活維持をするのはこれから難しくなると思います。
日本の生産人口も年々減少していきますので、社会の担い手を増やす為にダブルワークがしやすい社会になります。
その上で2つ以上の仕事を持つことを推奨しています。
何個か仕事をやるといい気分転換にもなるので、できれば週4日/1日6時間勤務で2つ位の仕事できればというのが私の希望ですね。
家の中をコンパクト化する
子供たちが独立すると使用する部屋も決まってきます。
冬場は特に使用していない部屋は寒いので使用している部屋との寒暖差が激しくなり、ヒートショックの原因にもなりかねません。
使用する部屋を制限し、整理しておくことで「探し物」にかける時間の削除も提言しています。
高齢になると掃除をするのもおっくうになりかねないのでできるだけコンパクト化は進めたいですね。
まとめ
終身雇用の終焉が宣言され、これから中高年は生きづらくなるかもしれません。
終身雇用が約束されていた前時代に就職し、そろそろゴールも見えかけてきた頃に「実は世の中のルールが変わってきたので、終身雇用なしね。」と言われても「そんな殺生なー」って話ですよね。
でも、終身雇用を維持すると全世界競争に勝てなくなるので勝てないと「終身雇用」できない訳ですから遅かれ早かれ、この奇跡の制度は廃止されたでしょう。
そもそも「終身雇用制度」は戦後の働き方で右肩上がりの高度成長期のモデルです。
日本社会が成熟し、今や停滞している時代には「終身雇用」の維持も難しいでしょうね。
今まで続いたことが奇跡です。
もうこれからは勉強しながら自分のスキルアップを図っていかないといけませんね。
なんせ、日本のサラリーマンはほとんど勉強しないっていうんですから。
満員電車でもスマホでSNS、漫画、ゲームでしょう?
ビジネス書やテキストなど読んでる人は本当にまれだと思います。
むしろ、勉強するということはブルーオーシャンかもしれませんね。
以上、ハイリーでした。

生き抜くのじゃ!
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